採用コンサルとは?支援内容・デメリットと採用代行との違い

澤田 有佑

WRITER澤田 有佑

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採用コンサルとは何かを解説する記事のアイキャッチ。「採用コンサルとは?」「実務は担わない。外注先4つの違い」と書かれ、ビジネスパーソンが採用の流れの図を前に話し合っている

「採用コンサルを勧められたけれど、何をしてくれるのか分からない」
「採用代行や求人広告代理店と何が違うのか説明できない」とお悩みではありませんか。

採用コンサル(採用コンサルティング)は、採用の計画から求人原稿・選考・入社後の定着までの仕組みを、外部の専門家と一緒に設計し直す支援です。応募者への連絡などの実務を代わりに行う採用代行とは、頼む中身が違います。

外に頼む前に、何に困っていて、何をどこまで任せたいのかを自社で決めておくことが大切です。

本記事では、採用コンサルの支援内容とデメリット、採用代行(RPO)・求人広告代理店・人材紹介との違いを、法律と一次調査をもとに整理します。費用のかかり方と、契約前に確かめる5つのことも解説します。

派遣会社の方は、求人の件数が多いときの考え方をまとめた派遣会社・大量採用の章から読むこともできます。

【この記事の要点】
● 採用コンサルは、採用の仕組みの設計と改善を頼む先
● 応募者への連絡などの実務は採用代行、求職者の紹介は人材紹介、求人媒体の運用は求人広告代理店
● 費用はコンサル費と媒体費に分かれ、成果は応募単価と採用単価で測る
● 契約前に、頼む範囲・成果の指標・原稿やデータの持ち主・許可を確かめる

求人を出しても応募が来ない、応募単価が上がっているという場合は、まず求人原稿のどこで応募を逃しているかを確かめてみてください。

目次

採用コンサルティングは採用の仕組みを外から設計し直す支援

採用コンサルティングとは、採用の目標と計画、求める人物像、採用手法、選考、入社後の定着までを、外部の専門家が企業と一緒に設計し、改善していく支援です。応募者に代わって連絡したり、求職者を紹介したりするのではなく、採用の仕組みを整えて社内で回せる状態にすることが主な役割です。

採用コンサルが頼まれる背景

背景には、人が採りにくい状態が続いていることがあります。厚生労働省の発表では、2026年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍、正社員の有効求人倍率は1.00倍でした。

指標
(2026年8月・季節調整値)
数値
有効求人倍率1.18倍
新規求人倍率2.06倍
正社員の有効求人倍率1.00倍
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」。有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探す人1人あたりの求人の数

採用にかかるお金も小さくありません。マイナビの調査では、2025年の中途採用費は1社平均609.9万円(回答1,280社)でした。サービス別では、人材紹介を使った会社の平均が375.5万円、求人広告を使った会社の平均が125.1万円です。

外部のサービスに払うお金が大きくなるほど、どこにいくら使うかを外部の専門家と一緒に考えたいという場面が出てきます。

参照:厚生労働省 – 一般職業紹介状況(令和8年8月分)について
参照:マイナビ – 中途採用状況調査2026年版

採用コンサルが担うこと・担わないこと

採用コンサルが担うのは、主に仕組みづくりと改善の提案です。

担うこと:
採用計画の設計、求める人物像の整理、媒体や手法の選び方、求人原稿と選考の改善提案、面接官の研修、数字の振り返り
契約で別に頼まない限り担わないこと:
応募者への連絡や面接日程の調整(採用代行の仕事)、求職者の紹介(人材紹介の仕事)

どの契約でも企業が決めることは、誰を採用するか(採否の判断)です。

頼む前に、仕組みを直したいのか、人手を借りたいのかを分けることが大切です。

採用の流れの工程ごとに、自社・採用コンサル・採用代行・求人広告代理店・人材紹介が担う範囲を帯で示した図。自社はすべての工程の持ち主で採否の判断は自社だけ、採用コンサルは流れ全体の設計と改善の助言、採用代行は受付・連絡と選考の実務、代理店は原稿と運用、人材紹介は候補者の紹介を担う

採用コンサルの支援内容は?6つの工程と頼める範囲

採用コンサル会社が公開しているサービス紹介を読むと、支援内容はおおむね次の6つの工程に分かれます。すべてを頼む必要はなく、自社で手が回っていない工程だけを頼むこともできます。

● 採用計画と採用戦略の設計
● 求める人物像と募集条件の整理
● 採用手法と求人媒体の選定
● 求人原稿と採用広報の改善
● 選考の設計と面接官トレーニング
● 内定者フォローと入社後の定着
工程何をするかできあがる物の例
採用計画と採用戦略いつまでに何人を採るか、どこにいくら使うかを決める採用計画表、予算の配分
人物像と募集条件求める経験や働き方を言葉にし、募集条件に落とす人物像の資料、募集条件の一覧
採用手法と媒体の選定求人サイト・人材紹介・自社採用サイトなどの組み合わせを決める手法ごとの予算と目標
求人原稿と採用広報職種名や仕事内容の書き方、採用サイトの中身を直す求人原稿、採用サイトの原稿
選考と面接選考の流れと評価の基準を決め、面接官を育てる評価シート、面接の質問集
内定と定着内定辞退と早期離職を防ぐ連絡や受け入れを整える内定者フォローの計画、受け入れの手順

採用計画と採用戦略の設計

最初に、いつまでに何人を採るか、どの職種にどれだけ予算を使うかを決めます。

  • 決めること:
    採用人数と期限、職種ごとの優先順位、予算の配分
  • 使う数字:
    過去の応募数・応募単価・採用数・辞退や離職の数

計画が数字で決まっていると、あとの工程で何を直すべきかが見えやすくなります。

求める人物像と募集条件の整理

現場の声を聞き、どんな経験やスキルを持つ人に来てほしいかを言葉にします。

  • 決めること:
    必ず必要な条件と、あるとよい条件の区別
  • 注意:
    性別や年齢で募集を限ることは法律で原則として認められていないため、仕事に必要な経験や資格で書く

条件を絞りすぎると応募が集まらず、広げすぎると選考の手間が増えるため、どこで線を引くかを一緒に決めます。

自社にとって良い人材を言葉にする考え方は、優秀な人材を採用するための記事でも紹介しています。

採用手法と求人媒体の選定

求人サイト、人材紹介、ハローワーク、自社採用サイト、SNSなどから、採りたい人と期限に合う組み合わせを選びます。

求人媒体ごとの特徴は求人媒体の比較の記事で紹介しています。採用コンサルに頼むときは、媒体を選んだ理由と、媒体ごとの目標の数字を説明してもらいましょう。

求人原稿と採用広報の改善

求人原稿は、求職者が最初に目にする情報です。職種名、仕事内容、働く環境の書き方を直すだけで、応募の数が変わることがあります。

クロスリンクがケアマネージャーの求人で勤務地の詳細(施設の種類など)を書き足したところ、直す前と直した後のそれぞれ3週間で表示回数が34.44%、クリック数が36.57%増えました。

採用コンサルに頼む場合も、原稿をどう直し、どの数字が変わったかを確かめながら進めることが大切です。

求人原稿の項目ごとの書き方は、求人広告の書き方の記事で紹介しています。

参照:クロスリンク 求人広告お悩み解決ナビ – ケアマネージャーの求人に応募が来ない理由と対策

選考の設計と面接官トレーニング

応募から内定までの選考の流れと、評価の基準を決めます。

  • 選考の流れ:
    書類選考・面接の回数、連絡までの日数
  • 評価の基準:
    面接官によって評価がぶれないための評価シート
  • 面接官の研修:
    質問の仕方、聞いてはいけない質問の確認

面接官によって評価がばらばらだと、良い人を見送る原因になります。

内定者フォローと入社後の定着

内定を出してから入社するまでの連絡と、入社後の受け入れを整えます。

  • 内定から入社まで:
    連絡の頻度、職場見学や面談の機会
  • 入社後:
    最初の1か月の受け入れ手順、相談できる先輩の決め方

採用は入社して働き続けてもらうまでが一続きです。

新卒採用と中途・アルバイトで変わる採用コンサルの支援

6つの工程のうち、どこに力を入れるかは採用区分で変わります。採用コンサル会社によって得意な採用区分も違うため、自社の採用区分に合う支援があるかを確かめます。

採用区分重点になりやすい工程よくある支援の例
新卒採用計画・採用広報・内定者フォロー説明会やインターンシップの設計、内定辞退を防ぐ連絡
中途採用人物像・手法の選定・選考求める経験の言語化、人材紹介と求人広告の使い分け、面接官の研修
アルバイト・パート求人原稿・媒体の運用求人サイトの原稿と予算の配分、応募から面接までの連絡の速さ
派遣スタッフ
(派遣会社)
媒体の運用・求人の入れ替え求人の件数が多いときの予算配分、求人ごとの応募単価の比較

新卒採用だけを頼める会社もあれば、アルバイトや派遣の大量採用を得意とする会社もあります。

採用コンサルのメリットとデメリット

採用コンサルには、社内だけでは見えにくい課題が分かる良さがある一方で、費用がかかり、頼み方によっては社内に何も残らないおそれもあります。

採用コンサルを使う3つのメリット

メリット中身
課題がどこにあるか分かる応募が来ないのか、選考で落としているのか、辞退されているのかを数字で切り分けられる
他社の事例を参考にできるほかの会社で試した方法と結果をもとに、自社で試す順番を決めやすくなることがある
採用担当者の手が空く計画や資料づくりを一緒に進めるので、担当者が少ない会社でも採用の見直しに手が回る

採用コンサルのデメリットと手当て

デメリット手当て
費用がかかる全部の工程ではなく、課題のある工程だけに範囲を絞って頼む
社内にノウハウが残らないことがある作った資料と数字を自社で持ち、担当者が同席して進める契約にする
成果が媒体費や採用市場に左右されるコンサル費とは別に媒体費の予算を決め、目標の数字を契約前にそろえる
担当者との相性で結果が変わる契約の前に実際の担当者と面談し、自社と同じ業種や採用区分の事例を聞く
社内の手間もかかる資料の準備や打ち合わせの時間がかかるため、頼む前に数字を集め、社内の窓口を1人決めておく

デメリットの多くは、契約前に範囲と目標と持ち物(資料・データ)を決めておくことで小さくできます。

採用代行(RPO)・求人広告代理店・人材紹介との違い

採用の外注先には、採用コンサルのほかに採用代行(RPO)、求人広告代理店、人材紹介があります。名前は似ていますが、頼める中身とお金のかかり方が違います。

外注先主に頼めること費用のかかり方法律上の確認点
採用コンサル採用の仕組みの設計と改善の提案月額の契約や、工程ごとの契約募集や紹介の実務まで頼むときは、下の2つの許可の扱いを確かめる
採用代行
(RPO)
応募の受付、面接日程の調整、合否の連絡などの実務業務の量や期間に応じた料金報酬を払って募集そのものを任せるなら、任せる側が委託募集の許可を受ける
(職業安定法36条)
求人広告代理店求人媒体の選定、原稿づくり、掲載と運用媒体の掲載料・広告費
(運用の手数料の扱いは会社による)
媒体ごとの掲載ルールに沿って運用する
人材紹介条件に合う求職者の紹介採用が決まったときに手数料を払う形有料の職業紹介は厚生労働大臣の許可が要る
(職業安定法30条)
費用のかかり方は一般的な傾向で、契約ごとに違います。法律の条文は下の節で紹介します

求人広告代理店の役割は求人広告代理店とは?の記事、主な代理店の一覧は求人広告代理店10選の記事で紹介しています。

困りごとから選ぶ外注先の早見表

どこに頼むかは、今の困りごとから選ぶと迷いにくくなります。

今の困りごとまず相談する先
何から直せばよいか分からない・採用計画が無い採用コンサル
応募はあるが、連絡や日程調整に手が回らない採用代行
(RPO)
求人を出しても応募が来ない・応募単価が上がっている求人広告代理店
(原稿と媒体の運用)
専門職を急いで1人だけ採りたい人材紹介
採用の外注先を選ぶYes/Noの流れ図。採用計画と目標の数字が無ければ採用コンサル、応募が集まっていなければ求人広告代理店、連絡や日程調整が回っていなければ採用代行、急ぎの専門職だけなら人材紹介

困りごとが1つに決まらないときは、全体を見られる採用コンサルに先に相談し、実務を誰に頼むかを一緒に決める方法もあります。

応募が来ない理由の見分け方は、従業員募集に応募が来ない理由の記事で紹介しています。

頼む中身で法律上の手続きが変わる

外注先を選ぶときは、頼む中身によって法律上の手続きが変わる点にも注意が必要です。

職業紹介:
求人と求職の申込みを受けて、雇用関係の成立をあっせんすること。有料で行うには厚生労働大臣の許可が要ります。
委託募集:
自社の社員以外の者に報酬を払って労働者の募集に従事させるとき、採用する会社が厚生労働大臣の許可を受けます。報酬を払わない場合は届出です。

採用の計画や原稿への助言を受けるだけなのか、求職者への声かけや紹介まで任せるのかで、確かめることが変わります。どこからが募集や紹介に当たるかは業務の中身で決まるため、契約の前に外注先と、必要に応じて労働局に確かめてください。

採用の外注で許可を受けるのは誰かを示す関係図。紹介を頼む場合は外注先が有料職業紹介の許可を持ち、報酬を払って募集を任せる場合は採用する会社が委託募集の許可を受ける
職業安定法第30条・第36条をもとに作成

参照:e-Gov法令検索 – 職業安定法

人材サービスを使う会社でも採用代行の利用は1割に満たない

厚生労働省の委託調査(2021年6月に実施・求人企業1,142社が回答)で、過去3年間に紹介会社や求人サイトなどを使った561社に採用代行に依頼した内容を尋ねたところ、92.7%が利用したことはないと答えています。

採用代行に依頼した内容
(複数回答・人材サービスを使った561社)
割合
利用したことはない92.7%
採用サイトの運用代行3.0%
エントリー受付代行、問い合わせ窓口代行3.0%
合否連絡代行2.1%
面接日程調整代行1.8%
採用戦略立案1.6%
選考基準のコンサルティング0.9%
出典:厚生労働省委託調査(2021年)図表IV-37から一部を抜き出し
厚生労働省の委託調査で、過去3年間に人材サービスを使った561社のうち採用代行を利用したことがない会社が92.7%、依頼した内容は採用サイトの運用代行とエントリー受付代行が各3.0%などだったことを示す横棒グラフ
出典:厚生労働省委託調査「採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査」(2021年)図表IV-37から一部を抜き出し

多かったのは採用サイトの運用や受付などの実務で、採用戦略立案(1.6%)や選考基準のコンサルティング(0.9%)は、回答561社全体の中ではわずかでした。この調査は2021年のもので、いまの割合は変わっている可能性があります。

参照:厚生労働省 – 採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査

採用コンサルの費用のかかり方と成果の測り方

採用コンサルの料金は、頼む範囲と期間で決まり、公開されている料金も会社ごとに違います。金額を比べる前に、料金の決まり方と、成果を何の数字で測るかを押さえておきましょう。

● 料金の決まり方は3つ
● コンサル費とは別に求人広告の費用がかかる
● 成果は応募単価と採用単価で測る
● 自社の数字を当てはめて頼む先を決める

料金の決まり方は3つ

料金の決まり方中身向いている場面
月額の契約毎月決まった金額で、継続して相談や改善を受ける採用を通年で続けていて、定期的に見直したい
工程ごとの契約採用計画づくりや面接官研修など、決まった工程を1回で頼む課題のある工程がはっきりしている
成果に応じた契約採用数などの成果に応じて費用が決まる成果の定義(内定か入社か)を契約で決められる

金額を比べるときは、同じ範囲・同じ期間の条件で複数社に見積もりを取り、何が含まれているかを並べて比べてください。

コンサル費とは別に求人広告の費用がかかる

採用コンサルが採用の計画や原稿を整えても、求人サイトの掲載料や広告費、人材紹介の手数料は別にかかります。

マイナビの調査では、2025年に中途採用で求人広告を使った会社の費用は1社平均125.1万円でした。求人広告の費用の相場は求人広告の費用相場の記事で詳しく紹介しています。

予算を組むときは、コンサル費と媒体費を分けて、それぞれ何に使うかを決めることが大切です。

参照:マイナビ – 中途採用状況調査2026年版

成果は応募単価と採用単価で測る

採用コンサルの成果は、応募の数だけでなく、1件の応募や1人の採用にいくらかかったかで測ります。

  • 応募単価:
    求人広告の費用 ÷ 応募数
  • 採用単価:
    採用にかかった費用 ÷ 採用数
  • 1人採用するまでに必要な応募数:
    応募数 ÷ 採用数

採用単価は、応募単価に1人採用するまでに必要な応募数をかけた数字と同じです。

クロスリンクの採用シミュレーションでは、年間休日が少ない会社の正社員の営業職は、応募単価19,500円、1名採用までの応募数6.8件で、1名採用までに必要な予算(採用単価の見込み)が132,600円でした。

指標
(正社員・営業職・年間休日が少ない会社)
見込み
クリック単価382円
応募率1.96%
応募単価19,500円
1名採用までの応募数6.8件
1名採用までに必要な予算
(採用単価の見込み)
132,600円
出典:クロスリンク独自調査(採用シミュレーション)。実績の平均ではなく見込みの数字

クリック課金の求人サイトでは、応募単価はクリック単価を応募率で割った数字になります。このシミュレーションでも、クリック単価382円を応募率1.96%で割ると、およそ応募単価19,500円になります。

応募単価を下げるのか、1人採用までに必要な応募数を減らすのかで、直す工程が変わります。契約の前に、どちらの数字をいつまでにどこまで動かすかを決めておきましょう。

参照:クロスリンク 求人広告お悩み解決ナビ – 営業採用が難しい理由と解決策5選 応募数3倍を実現する科学的手法

自社の数字を当てはめて頼む先を決める

採用コンサルに相談する前に、直近6か月ほどの数字を求人媒体ごとに集めておくと、話が早く進みます。

  • 使った費用:
    媒体ごとの掲載料・広告費
  • 応募から入社までの数:
    応募・面接・内定・入社の人数
  • 辞退と離職:
    内定辞退と、入社後3か月以内の離職の人数

たとえば、仮に1か月の求人広告の費用が30万円で、応募15件・面接8件・内定2件・入社1件だったとします。

指標
(仮の数字の例)
計算結果
応募単価30万円 ÷ 応募15件2万円
採用単価30万円 ÷ 入社1人30万円
応募から面接に進んだ割合面接8件 ÷ 応募15件約53%
面接から内定に進んだ割合内定2件 ÷ 面接8件25%
数字は説明のための仮の例で、調査や実績の数字ではありません
仮の例で、求人広告費30万円のとき応募15件・面接8件・内定2件・入社1人と減り、応募単価2万円・採用単価30万円になることを示す漏斗の図。応募が少なければ原稿と媒体、面接や内定で減れば選考、辞退や離職なら定着を見直す
数字は説明のための仮の例

応募が少なく応募単価が高いなら求人原稿と媒体の運用、面接や内定で人数が大きく減るなら選考の設計、内定後の辞退や離職が多いなら定着の工程を、まず見直します。

どこで人数が減っているかが分かれば、前の章の早見表で、まず相談する先も決まります。

今の応募単価が高いのか、どこを直せば下がるのかを社内で説明できる材料が欲しい場合はご相談ください。

採用コンサル会社の選び方と契約前に確かめる5つのこと

採用コンサル会社を選ぶときは、知名度や料金の安さだけで決めず、次の5つを契約の前に確かめます。

● 得意な採用区分と職種が自社と合うか
● 担当者が何社を受け持つか
● 成果の指標と期間を契約前に決める
● 求人原稿やデータが誰のものか
● 募集や紹介まで頼むなら許可を確かめる

得意な採用区分と職種が自社と合うか

新卒採用が得意な会社と、中途やアルバイト・派遣の大量採用が得意な会社では、持っている事例が違います。自社と同じ採用区分・職種・地域の事例を、数字つきで聞いてみましょう。

担当者が何社を受け持つか

担当者が多くの会社を受け持っていると、連絡や改善の動きが遅れることがあります。契約前に、実際の担当者が誰で、何社くらいを受け持っているかを確かめてください。

成果の指標と期間を契約前に決める

何をもって成果とするかが決まっていないと、契約の終わりに評価ができません。

  • 指標:
    応募数、応募単価、採用数、採用単価、入社後の定着など
  • 期間:
    最低契約期間、途中で解約するときの条件
  • 報告:
    数字の報告の頻度と形

求人原稿やデータが誰のものか

契約が終わったあとに、作った求人原稿、応募の数字、求人媒体のアカウントが自社に残るかを確かめます。アカウントや数字が外注先の名義だと、契約を終えたときに引き継げないことがあります。

募集や紹介まで頼むなら許可を確かめる

求職者への声かけや紹介まで頼む場合は、許可の扱いを2つに分けて確かめます。

  • 求職者の紹介まで頼む:
    外注先が有料職業紹介事業の許可を持っているか。許可を持つ事業者は、厚生労働省の人材サービス総合サイトで調べられます。
  • 報酬を払って募集そのものを任せる:
    委託募集にあたる場合、許可を受けるのは採用する自社です(職業安定法36条)。どの業務が募集にあたるかを、契約前に外注先と確かめてください。

参照:厚生労働省 – 人材サービス総合サイト

派遣会社・大量に採用する会社は運用まで見る

派遣会社のように求人の件数が多い会社は、採用の計画だけでなく、日々の求人媒体の運用で成果が分かれます。

  • 求人の入れ替えと募集の終了:
    件数が多く入れ替わりも頻繁なため、掲載と終了を正しく回す
  • キャンペーンの分け方:
    日勤と夜勤、資格の要る仕事と要らない仕事、経験者と未経験者で分け、応募単価を比べる
  • 媒体のルール:
    派遣の求人ならではの掲載ルールを守る

派遣会社が求人広告代理店を選ぶときの確認点は人材派遣向けの求人広告代理店の選び方ガイド、登録者の掘り起こしで応募を集める方法は派遣の掘り起こし採用の記事で紹介しています。

たとえばIndeedでは、2026年3月18日以降、人材紹介会社・人材派遣会社による人材紹介求人・派遣求人は有料掲載が必須となりました。

クロスリンクは人材派遣会社を株主に持つ求人広告代理店で、派遣会社の求人広告の運用を多く手がけています。応募後の連絡や面接などの応募者対応は行わず、応募を集めるまでの媒体の選定、キャンペーンの分け方、求人原稿の改善を支援しています。

参照:Indeed – 採用企業以外の求人掲載事業者およびアグリゲーター

派遣の求人が多く、どの求人にお金をかけるべきか迷っている場合はご相談ください。

採用コンサルに関するよくある質問

Q. 採用コンサルティングとは何ですか?

A. 採用の計画から求人原稿・選考・入社後の定着までの仕組みを、外部の専門家が企業と一緒に設計し、改善していく支援です。応募者対応などの実務を代わりに行う採用代行や、求職者を紹介する人材紹介とは頼む中身が違います。

Q. 中小企業でも採用コンサルに頼めますか?

A. 頼めます。範囲を採用計画づくりや求人原稿の見直しだけに絞れば、費用を抑えて始められます。

Q. 成果が出るまでどれくらいかかりますか?

A. 頼む範囲と採用区分によって変わります。契約の前に、どの数字をいつまでにどこまで動かすかを決めておくと、途中で進み具合を確かめられます。

Q. 新卒採用だけでも頼めますか?

A. 頼めます。新卒採用を中心に支援する採用コンサル会社もあるため、説明会や内定者フォローの事例があるかを確かめてください。

Q. 採用コンサルと求人広告代理店は両方使えますか?

A. 使えます。採用コンサルに計画と選考の見直しを頼み、求人広告代理店に媒体の運用を頼むなど、役割を分けて使う方法があります。

まとめ

採用コンサルは、採用の計画から求人原稿・選考・定着までの仕組みを、外部の専門家と一緒に設計し直す支援です。

  • 応募者対応などの実務は採用代行、求職者の紹介は人材紹介、媒体の運用は求人広告代理店と、頼める中身が違う
  • 紹介まで頼むなら外注先の職業紹介の許可を、報酬を払って募集を任せるなら自社が受ける委託募集の許可を確かめる
  • コンサル費とは別に媒体費がかかり、成果は応募単価と採用単価で測る
  • 契約前に、範囲・指標と期間・原稿やデータの持ち主を決めておく

まずは直近6か月の媒体ごとの費用と、応募・面接・内定・入社の数を集め、どこで人数が減っているかを確かめてください。

応募の段階で減っている、応募単価が上がっているという場合は、求人原稿と求人媒体の運用の見直しから始められます。このページの下のお問い合わせからご相談ください。

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澤田 有佑

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澤田 有佑

株式会社クロスリンク取締役。システムエンジニアを経て独立し、年間1億円以上のWeb広告運用やSEO実務を経験。Indeed認定パートナー(Silver+)、求人ボックスダブルスター代理店として、中小企業から大手企業まで採用課題を幅広く支援。応募数改善や採用単価削減の成功事例を多数持つ。現在は生成AIを活用した求人広告運用・コンテンツ制作に注力し、本メディアで採用マーケティングの最新知見を発信している。

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