なぜトラックドライバーの採用はこれほど難しいのか?(最新の市場背景)
「広告費をかけても採用ができない…」
「魅力的な条件を提示しているつもりなのに、全く手応えがない…」
もし今、あなたがドライバー採用でこのような壁に直面しているのなら、はじめに知っていただきたいことがあります。それは、決してあなたの会社だけに問題があるわけではないかもしれない、ということです。
まずは、私たちが今戦っている採用市場の厳しい現実を、客観的なデータで直視することから始めましょう。
市場データが示す“構造的な人手不足”
すでにご存知かもしれませんが、ドライバーという職種は今、社会全体で極めて深刻な人手不足に陥っています。
有効求人倍率(トラックドライバー):2.66倍
厚生労働省の統計によると、「トラック運転者(パート含む)」の有効求人倍率は実に2.66倍に達しています。これは、全職種の平均である1.26倍(2024年5月時点)と比較して、2倍以上も高い数値です。 まさに、一人のドライバーを2社以上が奪い合っているという、極めて厳しい「売り手市場」がデータで裏付けられています。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年5月分)について」参考統計表
2030年度の不足予測:21万人以上
NX総合研究所の推計によると、2030年度には21万4086人のドライバーが不足すると予測されています。この推計を基に経済産業省などの検討会で示された資料では、将来的に輸送能力の大幅な不足が見込まれるなど、事態はさらに深刻化すると考えられています。
さらに、この状況に追い打ちをかけているのが、いわゆる「2024年問題」です。時間外労働の上限規制により、これまで一人のドライバーが長時間労働でカバーしていた業務量が維持できなくなりました。その結果、企業は売上を維持するために、より多くの人員を確保しなければならなくなったのです。
つまり私たちは今、“ごく僅かな求職者を、これまで以上に多くの企業が奪い合い、しかもその状況が今後さらに悪化する”という、極めて厳しい採用競争が行われているのです。
次の章では、多くの企業が見落としているドライバーの「本音」、つまり心理的な側面に焦点を当て、彼らの心に響く求人とは何かを解き明かしていきます。
ドライバーが隠している心理と求人原稿の書き方について
前章では、ドライバー採用がいかに厳しい市場であるかをお伝えしました。では、その厳しい市場で競合他社に打ち勝つ鍵はどこにあるのでしょうか?
もちろん、給与や休日といった「条件」で他社と差別化することは非常に重要です。しかし、これらの条件を今すぐに改善するのは、多くの企業にとって簡単なことではない、というのもまた事実です。
では、どうすればいいのか?
私たちが提案したいのは、まずは費用をかけずに、すぐにでも着手できる「求人原稿の見直し」から始める、というアプローチです。
具体的には、多くの企業が見落としているドライバーの「本音」を深く理解し、その心に寄り添うような求人原稿を作成すること。これだけでも、応募状況が劇的に改善する可能性を秘めています。
この章では、まずドライバーが抱える「本音と不安」を解き明かし、次に「誰に」メッセージを届けるべきか(ペルソナ設定)、そして最後に、それらを踏まえた「具体的な求人フレーズ」までを、順を追って解説します。

給料以上に重要!ドライバーが隠している“7つの本音と不安”
求人原稿を作る前に、まずはドライバー(求職者)の心理を分析してみました。彼らが給与や休日といった条件と同じくらい、あるいはそれ以上に本当に気にしているポイントを見ていきましょう。
- 【人間関係】長距離運転だからこその“孤独感”
一人の時間が長い職種だからこそ、仲間と気軽に話せる環境や相談できる先輩の存在を重視しています。会社の雰囲気は、実はシビアに見られているポイントです。 - 【業務内容】“荷積み・荷下ろし”の身体的な負担
体力的な負担に直結するため、手積み・手降ろしの有無は非常に重要な判断材料です。面接では聞きづらい点だからこそ、求人原稿で正直に伝えてあげる必要があります。 - 【将来性】“長く働けるか”という体力的な心配
「この先も、年齢を重ねて長く働けるだろうか」という体力面の不安は、全ドライバー共通の悩みです。年齢に応じた業務への配慮があるかは、大きな安心材料になります。 - 【安全性】万が一の“事故時の補償”
事故のリスクは避けられないからこそ、万一の際に会社がどう守ってくれるかを気にしています。ドラレコなど安全装備への投資姿勢は、安心して働くための生命線です。 - 【労働環境】“しっかり休めるか”という肉体的な不安
無理のない運行スケジュールで、休憩や仮眠がしっかり取れるかは死活問題です。日々の疲労に直結する部分だからこそ、求職者は敏感になっています。 - 【車両】毎日乗るトラックの“コンディション”
仕事道具であり「自分の城」でもあるトラックが、清潔で快適に整備されているかは、日々の仕事のモチベーションを大きく左右します。 - 【スケジュール】“時間に追われないか”という精神的なストレス
「時間に追われる仕事は避けたい」というのが多くのドライバーの本音です。渋滞なども考慮された、余裕のあるダイヤなのかを気にしています。
これらの本音は、求人票で「触れられていない」からこそ、求職者の大きな不安材料となります。
誰に届ける?採用ペルソナの重要性と具体例
前項で、ドライバーが抱える7つの「本音と不安」の例を紹介しました。
ただ、これだけだとまだ不十分です。さらに「求人原稿を誰に届けたいのか?」を明確にすることで、輪郭がはっきりした求人原稿を作ることができます。
そこで行うのが、ターゲットとなる架空の人物像を具体的に設定する「ペルソナ設定」です。ペルソナを設定することで、求人原稿の言葉が「これは自分に向けられたメッセージだ」と求職者に感じさせることができ、何倍も鋭く響くようになります。
ここでは、代表的な3つのペルソナ例をご紹介します。
【とにかく応募が欲しい!】未経験・若手歓迎ペルソナ(20代・Aさん)
特徴:普通免許のみ。体力には自信があるが、トラックの運転経験はないため「自分でも大丈夫か」「職場の人間関係に馴染めるか」という不安が大きい。安定よりも、まずは経験を積んで成長したいと考えている。 心に響くキーワード:充実の研修制度 免許取得支援制度あり 同世代の先輩が活躍中 アットホームな雰囲気 学歴不問 |
【長く働いてほしい!】経験者・安定志向ペルソナ(40代・Bさん)
特徴:中型・大型免許を保有し、ドライバー経験は豊富。家族がおり、バリバリ稼ぐことよりも「安定した収入」と「家庭との両立」を最優先に考えている。無理な働き方はしたくない。 心に響くキーワード:毎日家に帰れる 地場配送中心 賞与年2回 退職金制度あり 年間休日110日以上 |
【即戦力が欲しい!】ベテラン・高収入希望ペルソナ(50代・Cさん)
特徴:豊富な経験と高い運転スキルを持つ。自分の能力が正当に評価され、しっかりと稼げる環境を求めている。ある程度の裁量を任され、一人の時間を尊重されることを好む。 心に響くキーワード:歩合給で月収50万円以上可能 新車・専用車あり ルート選択の自由度が高い 一人の時間を尊重 再雇用制度あり |
もちろん、実際の採用現場では「経験者が理想だが、良い人がいれば未経験でも採用したい」といったように、ターゲットを一人に絞りきれないケースも多いでしょう。
その場合は、ペルソナに優先順位をつけるというやり方が有効です。
例えば、「第一優先はBさん(経験者・安定志О)、第二優先はAさん(未経験・若手)」のように決め、求人原稿ではまずBさんに響くメッセージをメインに訴求しつつ、Aさんに向けた「未経験者も歓迎」というメッセージも補足的に加える、といった工夫が可能になります。
ターゲットに優先順位をつけることで、メッセージの軸をブラさずに、より幅広い層へアプローチすることができるのです。
このペルソナ設定を行わない場合、誰にでも響く言葉を書こうとしてしまい、結果的に誰にも響かない、「ぼんやり原稿」になってしまいます。
自社が今、最も必要としているのはAさん・Bさん・Cさんの誰に近い人物か? それを定めることが、心に響く求人原稿作成の第一歩です。
ドライバーの本音とペルソナを踏まえた求人原稿のフレーズ例
これまでのステップで、ドライバーの「本音」と、そのメッセージを届けるべき「ペルソナ」が明確になりました。
この最後のステップでは、いよいよそれらを掛け合わせ、求職者の心に響くフレーズをどう作るかを考えていきます。
もちろん、ここでご紹介するのはあくまで「理想形」の例文です。すべての不安をゼロにできる「完璧な原稿」を作るのは、実際の労働条件を考えると難しいかもしれません。
しかし、大切なのは「求職者の不安に寄り添い、少しでも和らげようと努力する姿勢」を言葉で示すことです。以下の例を参考に、ご自身の会社の状況に合わせて「ウチならこう書ける」という表現を工夫してみてください。
ドライバーの本音(不安) | 届けたいペルソナ | 心に響くフレーズ例(解決策) |
---|---|---|
荷下ろしの負担が心配… | 経験者・安定志向 (Bさん) | 「積み下ろしは、ほぼナシ or 軽いものだけ。ルート固定なので、腰にやさしい配送業務です」 |
職場の孤独感が不安… | 未経験・若手 (Aさん) | 「気さくな仲間と無線で雑談OK!新人さんもスグに馴染める温かい職場です」 |
事故の時が怖い… | 全員 | 「万一の事故も対人・対物保険は会社負担で万全サポート。ドラレコも全車に完備しています」 |
家族との時間が欲しい… | 経験者・安定志向 (Bさん) | 「毎日18時には帰宅!家族との夕食が叶う地場ルートが中心です」 |
年齢的に長く働けるか… | ベテラン (Cさん) | 「60代のベテランも第一線で活躍中!年齢に合わせたコースを選択可能ですので、生涯現役を目指せます」 |
時間に追われたくない… | 全員 | 「無理な長距離運行は一切なし。渋滞なども考慮した、心に余裕が持てる運行スケジュールを組んでいます」 |
たとえ完璧な条件ではなかったとしても、このように求職者の不安に一つひとつ向き合い、「ウチではここまで配慮しています」という誠実なメッセージを伝えることが重要です。
次の章では、その武器を手に、あなたの会社が今、採用活動のどの段階でつまづいているのかを具体的に診断していきましょう。
【数値で診断】あなたの会社はどこで“詰まって”いますか?
前章では、ドライバーの心に響く求人原稿の書き方を解説しました。最高の「武器」を手にした今、次はその武器を使って、自社のどこを改善すべきかを見つけ出しましょう。
ここでは、採用活動を具体的な数値で分解し、どこに改善の余地があるのか(=ボトルネック)を客観的に診断していきます。
私たちが日々Indeedの運用をお手伝いする中で見えてきた、ドライバー採用における“健康診断”の目安となる数値をご紹介します。
- クリック率(表示→クリック):5% 〜 8%
- 応募率(クリック→応募):1% 〜 2%
- 面接設定率(応募→面接):40% 〜 70%
- 採用率(面接→採用):5% 〜 10%
【1名の採用に必要なクリック数と広告費は?】
これらの数値を使って「1名採用するために必要なクリック数と広告費」を逆算すると、ドライバー採用のリアルな姿が見えてきます。
仮に、平均的な数値(応募率1.5%、面接設定率55%、採用率7.5%)で計算してみましょう。

これはあくまで一例ですが、たった1名を採用するために、約13回の面接実施、約24件の応募、そして、約1600回ものクリックを集める必要があるのです。
では、これを広告費に換算するとどうなるでしょうか。 Indeedにおけるクロスリンクの事例では、ドライバー職のCPC(クリック単価)の目安は100円〜300円程度です。 ※エリアや条件、さまざまな要因で変わりますのであくまで参考値です。
ここでは、仮に下限であるCPC100円で計算してみましょう。
1600クリック × CPC 100円 = 採用コスト 160,000円 |
もちろん、これはシミュレーション上の数値です。しかし重要なのは、次の章から解説するテクニックを実践すれば、この費用をさらに圧縮することも十分に可能だということです。
【あなたの会社の“詰まり”はどこですか?】
この計算式に、もし貴社の実績値が分かるなら当てはめてみてください。
- もし貴社の応募率が「1%」を大きく下回っているなら、原因は前章で解説した【求人原稿】にある可能性が極めて高いと言えます。
- もし応募は来るのに面接設定率が「40%」に届かないなら、【応募者への対応速度や方法】に改善の余地があるかもしれません。(この対策は後の章で解説します)
このように数値を分解することで、感覚的な「応募が来ない」という悩みから一歩進んで、具体的な改善ポイントを見つけることができます。
次の章では、この診断結果を元に、各ボトルネックを解消するための具体的なIndeed攻略テクニックを4つご紹介します。
【Indeed攻略】診断結果を改善する4つの必勝テクニック
前章の数値診断で、自社の採用活動におけるボトルネック(詰まり)が見えてきたのではないでしょうか。
この章では、その診断結果を改善するための、具体的な4つのIndeed攻略テクニックを解説します。特に課題となりやすい「クリック率」と「応募率」を改善する、即効性の高いノウハウです。
テクニック1:【職種名】でミスマッチを防ぎ、本気の応募者を惹きつける
職種名は、求職者が最初に目にする最も重要な情報です。「ドライバー募集」のような曖昧な職種名では、その他大勢の求人に埋もれてしまい、クリックされません。
重要なのは、「何を運び」「どんな車で」「どう働くか」を具体的に示すことです。
- 悪い例:トラックドライバー
- 良い例:
食品配送ドライバー/4t冷凍車/中距離・夜勤あり
建設残土運搬ドライバー/大型ダンプ/日勤
家電配送ドライバー/4tパワーゲート/設置あり・チーム制
法人向けルート配送ドライバー/2t箱車/日勤
冷凍食品配送ドライバー/10t冷凍ウィング/長距離
このように、具体的な業務内容を職種名に入れることで、求職者は一目で自分に合った仕事かどうかを判断できます。結果として、無駄なクリックが減り、本気度の高い求職者からのクリック率が向上します。
テクニック2:【給与】の書き方一つで「稼げそう」と思わせる方法
給与欄は、職種名の次に求職者が注目するポイントです。しかし、ただ給与の範囲を書くだけでは、本当の魅力は伝わりません。求職者は「実際に自分はいくら稼げるのか」というリアルな情報を求めています。
そこで有効なのが、具体的な年収例を提示することです。
- もったいない例:月給25万円〜35万円
- 魅力が伝わる例:
■ 給与 月給25万円〜35万円
■ 給与詳細・手当・年収モデル 当社では「頑張りがしっかり反映される」給与体系を採用しています。 月給に加え、各種手当+年2回の賞与が支給されます。
<年収実績例>※いずれも未経験スタート・手当と賞与込み
年収430万円/入社1年目(2t・日勤)
年収520万円/入社2年目(4t・中距離夜勤)
年収600万円以上/入社3年目・リーダー職(4t冷凍・夜勤・新人指導あり)
具体的な年収例を示すことで、求職者は将来の収入をイメージしやすくなり、「この会社はしっかり稼げそうだ」という信頼感に繋がります。これは、経験豊富なドライバーほど効果的なアピールになります。
テクニック3:【写真】職場の“リアルな魅力”を伝える
写真のない求人や、どこかで見たような素材写真を使った求人は、求職者に「この会社、本当に大丈夫かな?」という不安を与えてしまいます。テキスト情報だけでは伝わらない職場の“リアルな魅力”を伝えるために、写真は不可欠です。
以下の様な、顔が見える、温かみのある写真を掲載しましょう。
- 笑顔で働く社員の集合写真
- 清潔に手入れされたトラック(外観だけでなく、こだわりの内装も!)
- 休憩室や仮眠室など、リラックスできる福利厚生施設
- もし在籍していれば、女性ドライバーが活躍している様子
写真は、会社の文化や雰囲気を正直に伝える最強のツールです。求職者は写真を通して、自分がその会社で働く姿を具体的にイメージします。
テクニック4:【Indeed設定】で応募の“質”を高める技術
Indeedには、求職者と企業の双方向のマッチング向上を目的とした機能があります。ここでは、その中でも特に重要な「職種カテゴリー」と「マッチングキーワード」について設定例を示したいと思います。
これらを適切に設定することで、採用企業と求職者のマッチング精度が高まり、より適切な候補者に求人原稿が表示されやすくなると、クロスリンクでは考えています。
【職種カテゴリー】
求人原稿がどの分野の仕事に属するかを設定する項目です。ドライバー職の場合、以下の中から自社の募集内容に最も近いものを3つ選択するとよいでしょう。
- タンクローリードライバー
- 運送ドライバー(中長距離)
- 配送/宅配/セールスドライバー
- 倉庫/配送フォークリフトドライバー
- その他ドライバー/乗務員
【マッチングキーワード】
経験やスキルを登録することができます。必ず必須のものを登録するのではなく、少しでも関係のあるものについては全て登録する、という運用がおすすめです。その観点で、下記が設定例になります。
◼️業務経験
国内トラック輸送, 国内輸配送, 国内配送手配, 貨物輸送, トラック貨物積み込み/荷卸し, 荷役・荷物積み込み/仕分け/保管, 運行管理/指令, 車両メンテナンス・整備・検査, 車両出入管理, 流通加工, 物流サービス/物流施設管理, 在庫管理・入出庫管理
◼️保有している資格
大型自動車第一種運転免許, 大型自動車第二種運転免許, 大型特殊自動車第一種運転免許, 牽引免許一種, 牽引免許二種, 中型自動車第一種運転免許(8t限定含む), 中型自動車第二種運転免許, 準中型自動車第一種運転免許, 普通自動車第一種運転免許(AT・MT), 運行管理者〈貨物〉
◼️経験のある業界・部署
運輸業界(貨物・配送), 物流業界, 物流部門, 配送センター, 倉庫, 荷役部門
◼️スキル
運行管理オペレーション, 輸送計画・ルート設定, 積み込み・荷卸し作業, 配送スケジュール調整, 車両点検・メンテナンス, 日報・運行記録入力, 交通安全管理
◼️ポジション・役職
一般社員, ドライバー, 主任, リーダー, 係長
これらの4つのテクニックを実践するだけで、前章で診断した「クリック率」や「応募率」は大きく改善するはずです。
しかし、応募が増えても、その後の対応で機会を逃してしまっては元も子もありません。次の章では、「面接ドタキャン」や「早期離職」を防ぐための具体的な打ち手を解説します。
“面接ドタキャン”と“早期離職”を防ぐ5つの打ち手
これまでの章で解説したテクニックで応募数を増やすことができても、「面接に来てくれない」「採用してもすぐに辞めてしまう」という問題が起きては、採用コストが無駄になってしまいます。
この章では、採用活動の最後の関門である、応募後の「歩留まり」を改善し、採用を確実に成功させるための5つの打ち手を解説します。
1.応募者への“最速”連絡
ドライバーは複数の企業に同時に応募しているケースがほとんどです。そのため、応募があったら可能な限り1時間以内に電話かSMSで連絡するのが理想です。他社に先駆けて連絡することで、面接設定率は格段に上がります。日中運転していることが多いため、メールよりも気づきやすいSMSが特に有効です。
2.面接日程の“柔軟な”調整
「面接は平日の日中のみ」と決めつけてしまうと、在職中の優秀なドライバーを逃してしまいます。平日の夜間や土日の面接、さらには一次面接を電話やオンラインで行うなど、相手の状況に合わせた柔軟な対応を提示し、「応募者に寄り添う会社」という姿勢を見せましょう。
3.“ドタキャン”を防ぐリマインド連絡
単純な「うっかり忘れ」による面接のドタキャンは、非常にもったいない機会損失です。面接の前日に、日時と場所を記載したリマインドメッセージをSMSで送りましょう。「〇〇様にお会いできるのを楽しみにしております」といった一言を添えるだけでも、応募者の心理的なキャンセルへのハードルは上がり、ドタキャン率を大幅に下げることができます。
4.職場の“リアル”を見せる面接体験
面接の際には、会議室で話すだけでなく、実際に乗務する可能性のあるトラックを見せたり、休憩室や仮眠室を案内したりしましょう。働く環境の「リアル」を見せることで、求職者は入社後の自分の姿を具体的にイメージできます。この「正直さ」が安心感に繋がり、入社後のギャップによる早期離職を防ぎます。
5.入社後の“孤独”を防ぐフォロー体制
入社後の新人が孤独を感じないためのフォロー体制を整えましょう。例えば、入社後1週間、1ヶ月のタイミングで上長や先輩が「最近どう?困ってることはない?」と声をかける簡単な面談を設定するだけでも十分です。この小さな気遣いが、新人の定着率に絶大な効果を発揮します。
このように、応募から入社後まで一貫して求職者に寄り添う姿勢が、採用成功の最後の鍵を握ります。
さて、採用の質と定着率を高める方法がわかったところで、次の章では、そもそも応募の「母集団」をさらに広げるための応用テクニックをご紹介します。
ドライバーの採用にIndeed PLUSを活用する
これまでのテクニックで求人原稿の質を高め、応募後の歩留まりを改善したら、次なる一手は「より多くの、適切な求職者に求人を見てもらう」ことです。
そのための強力な武器となるのが、Indeedが提供する新しい求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」です。
Indeed PLUSとは?仕組みを分かりやすく解説

「Indeed PLUS」とは、一言で表すと、Indeedが新たに提供を開始した「求人配信プラットフォーム」です。
これは、企業様が掲載した求人情報を、Indeedだけでなく、Indeed PLUSが求人を自動で最適な連携求人サイトに配信する※1、新しい仕組みのことです。 一度掲載するだけで、自動的に複数の求人サイトに情報が届くため、応募の母集団形成に大きな効果を発揮します。
※1 Indeed PLUS連携求人サイトのうち、求人の内容・特性や閲覧・応募状況等に照らしてIndeedが最も当該求人に相応しいと判断した連携求人サイトへ自動掲載します。
なぜドライバー採用に有効なのか?

最大のポイントは、Indeed PLUSの連携求人メディアに、運送業界に特化した専門サイトが含まれている点です。
- 【連携求人サイト一覧(2025年5月時点)】
・Indeed
・求人ジャーナルネット
・しゅふきた
・タウンワーク
・ディスターNET
・とらばーゆ
・はたらいく
・物流・ドライバー 求人サーチ
・fromAnavi
・リクナビNEXT
Indeedはもちろん、この中に「物流・ドライバー 求人サーチ」が連携されているため、一般的な求人サイトにはいない、ドライバーの仕事を探している質の高い求職者層へ、効率的にアプローチできる可能性があります。
連携する求人サイトは今後も随時追加されていく予定ですので、リーチ力はさらに拡大していくことが期待されます。※2
※2 掲載対象となる連携求人サイトの種類や掲載可能時期は変更の可能性があります。
このように、Indeed PLUSを上手く活用することで、採用の可能性をさらに広げることができます。
Indeed PLUSについては下記でも詳しく解説していますので、ご参照ください。
>>Indeed PLUS(インディードプラス)とは?料金や効果を徹底解説
求人広告のプロ、Indeedパートナーのクロスリンクへご相談ください
ここまで、ドライバー採用を成功させるための具体的なノウハウを、市場の背景から求人原稿の書き方、Indeedのテクニックまで、順を追って解説してきました。
しかし、これらの情報をすべて理解し、日々の業務と並行して実践していくのは、決して簡単なことではありません。
もし、あなたが…
- 「自社の求人原稿の、どこが悪いのか客観的に見てほしい」
- 「Indeedの広告運用を始めたが、効果的な設定がわからない」
- 「そもそも、採用活動に割ける時間がない」
このようにお感じでしたら、ぜひ一度、私たちクロスリンクにご相談ください。
私たちは、Indeedの運用を知り尽くした「Indeedパートナー」であり、数々の企業の採用課題を解決してきた「求人広告のプロ」です。
貴社の状況や採用における課題を丁寧にヒアリングし、この記事で解説したノウハウを元に、貴社に最適な採用戦略と、明日から実行できる具体的なアクションプランをご提案します。
ご相談は無料です。無理な営業は一切いたしませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。