求人ボックスに無料で求人情報を掲載する方法3種類

澤田 有佑

WRITER澤田 有佑

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求人ボックスの利用を検討しているもの「利用方法は?」「効果的に利用するためのポイントは?」といった疑問を持っている担当者の方もいるでしょう。

この記事では、求人ボックスへの掲載方法について紹介します。守るべきルールや、よくある質問への回答なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

求人ボックスの求人掲載方法3種類

求人ボックスには4種類の掲載方法があり、そのうち3種類は無料、1種類は有料(掲載自体は無料)です。下表は、それぞれの特徴を以下に簡単にまとめたものです。

掲載方法料金掲載面の特徴向いている企業
採用ボード(直接投稿)無料求人ボックスに掲載・採用ページを持っていない企業・すぐに無料で求人掲載したい企業
クローリング無料求人ボックスに掲載、その後自社採用サイトへ遷移・自社の採用ページへ送客したい企業
XMLフィード連携掲載自体は無料だが有料オプションを申し込んでいる場合のみ利用可能求人ボックスに掲載、その後自社採用サイトへ遷移・自社の採用ページへ送客したい企業
ATS(採用管理システム)無料求人ボックスに掲載・採用ページを持っていない企業・複数の採用媒体に同時掲載をしたい企業

それぞれの掲載方法について、詳しく解説します。

1.採用ボード(直接投稿)

引用:求人ボックスメディアガイド

採用ボードは、求人ボックスが提供する管理画面から直接求人情報を投稿する方法です。自社でログインして原稿を作成・掲載・修正するフローとなっており、掲載までのスピードが早く、無料で気軽に始められるのが特徴です。

そのため、コストを抑えてスモールスタートしたい企業、採用活動に慣れている事業者に向いている方法といえるでしょう。また、現時点で採用ページを持っていない企業にも向いています。

ただし、情報の入力や管理はすべて企業側で行う必要があるため、継続的な運用体制が求められます。

掲載までの流れは以下のとおりです。

【掲載する流れ】

1.新規登録

2.採用ボード画面で「新しい求人を無料で作成」をクリック

3.求人を作成

4.作成した求人票を公開

なお、求人票の作成には以下のような入力項目があります。

必須項目

氏名+連絡先のみ:氏名、メール

基本情報:氏名、メール、生年月日、現在の職業

基本情報・職務経歴:氏名、メール、生年月日、現在の職業、学校名、職務経歴

任意項目を含む、すべての入力項目は以下の通りです。

すべての入力項目

氏名+連絡先のみ:氏名、メール、生年月日、現在の職業、電話番号、性別、住所、備考・PR

基本情報:氏名、メール、生年月日、現在の職業、電話番号、性別、住所、ふりがな、学校名、職務経歴、備考・PR

基本情報・職務経歴:氏名、メール、生年月日、現在の職業、電話番号、性別、住所、ふりがな、学校名、職務経歴、備考・PR

引用:【採用ボード】「応募・選考について」の「必要項目」の違い – 求人ボックス | 法人向けヘルプ

※2025年6月時点

2.クローリング

引用:リスティング広告|求人ボックス

クローリングは、自社の採用ページに公開されている求人情報を、求人ボックスが自動的に読み取って掲載する仕組みです。企業の採用サイトの更新が自動で求人ボックスにも反映されるため、情報更新の手間を減らせる点がメリットです。

求人ボックス側が独自に収集するケースもありますが、確実に掲載するには、連携申請や依頼を行うことが推奨されています。また、ページ構造が適切でない場合は情報が正確に取得されないこともあるため、注意しましょう。

掲載までの流れは以下のとおりです。

【掲載する流れ】

1.求人ボックスの問い合わせページへ遷移し「サイト連携で掲載したい(クロール)」にチェックを入れ、必要事項を選択のうえ送信

2.条件を満たしていればクローリングされて掲載される

なお、求人情報が以下に該当する場合は掲載されない可能性があると公式からアナウンスされています。該当する項目がある場合は、必要に応じて自社採用ページを調整してください。

・運営者が不明なサイト

・応募に際して同一サイト内で完結せず外部サイトへ誘導・リダイレクトしているサイト

・閲覧に際して登録・ログイン・課金等が必要であるサイト

・閲覧に際して年齢等の条件を要するサイト

・閲覧に際してポップアップやインタースティシャルが表示されるサイト

・広告等、求人情報以外のコンテンツが求人情報の閲覧を妨げているサイト

・ブラウザの「戻る」ボタンが無効であるかその操作を妨げるサイト

・プライバシーポリシーが確認できないサイト

・1ページ・1URLに複数の求人票があるサイト

・募集主体・仕事内容・勤務条件等について具体的に記載されていないもの

・その他、当社が掲載基準に満たないと判断したもの

引用:リスティング広告|求人ボックス

※2025年6月時点

3.XMLフィード連携

XMLフィード連携なら、クローリングよりも高度なキャンペーン設計や、タイトルの調整が可能です。これは、求人ボックスの仕様のXMLフィード(自社の採用サイトの情報を求人ボックスの仕様に変更して送信する仕組み)を、自社で用意して連携を行う方法です。

情報の更新頻度が高いため、更新内容を素早く反映できたり、クローリングではできない求人タイトルなどの調整ができたりといったメリットがあります。

ただし、自社の採用サイトの情報を紐づけて求人ボックスへ掲載するため、自社の採用サイトを持っていない場合は利用できません。XMLフィード連携自体に費用が発生するわけではありませんが、利用する場合は有料掲載サービスへの申込みが必要になります。

掲載する流れは以下のとおりです。

【掲載する流れ】

1. 求人ボックス有料掲載サービスへお申込み

2. 本仕様に基づく XML フィードを貴社にてご準備

3. 弊社担当者へ XML フィード情報をご連絡

4. 弊社にてフィードの確認、及び調整

5. 連携方法、及び連携のための情報を相互共有

6. 導入完了

引用:求人ボックス XMLフィード仕様書(リスティング広告)

※2025年6月時点

なお、掲載に必要な仕様の詳細については「求人ボックス リスティング広告 XML フィード 仕様書・手順書」から確認できます。

4.ATS(採用管理システム)

求人ボックスと連携している採用管理システム(ATS)を活用し、求人ボックスに求人情報を掲載する方法があります。ATSに求人情報を投稿すると、自動的に求人ボックスにも掲載されます。

ATSは求人ボックス以外の他の採用媒体とも連携していることが多く、複数媒体への一括掲載、応募者の一元管理ができる点がメリットです。

掲載方法は、活用するATS側で確認しましょう。

求人ボックスへ求人掲載する際に守るべき掲載ガイドライン

求人ボックスに求人情報を掲載する際には、掲載ガイドラインを遵守する必要があります。これには、求人情報の内容や表現方法、掲載主に関する要件などが含まれています。

例えば、虚偽の情報や誇大な表現、差別的な表現などは禁止されており、これらに違反すると掲載が拒否される可能性があるので注意しましょう。掲載前にガイドラインを確認し、適切な情報提供を心がけてください。

掲載ガイドライン|求人ボックス

求人ボックスの求人掲載方法に関するよくある疑問

ここからは、求人ボックスの求人掲載方法に関する、以下の4つの疑問を、回答とあわせて紹介します。

  • 初めて利用する場合の登録方法は?
  • Indeedとの掲載方法の違いは?
  • 有料掲載を利用する際の料金は?
  • 掲載内容の削除・編集はできる?

求人ボックスの特性やルールを理解したうえで運用することが大切です。

初めて利用する場合の登録方法は?

引用:求人ボックス

初めて利用する場合は、求人ボックスの企業向けページの右上にある「新規登録」から登録しましょうフォームに必要事項を記入のうえ、「登録する」をクリックしてください。なお、すでに登録済みの場合は隣の「ログイン」からログインできるようになっています。

Indeedとの掲載方法の違いは?

求人ボックスとIndeedはどちらも大規模な求人サイトですが、掲載方法が以下のように異なります。

検索エンジン掲載方法詳細
求人ボックス直接投稿求人ボックス上で求人情報を作成・投稿する方法
クローリングWeb上にある求人情報が自動で掲載される(掲載をコントロールすることはできない)
XMLフィード自社の採用サイトと連携し、その情報を求人ボックス上に掲載する方法
求人ボックス連携ATS(採用管理システム)ATS上で求人情報を作成すると、求人ボックス上に自動で掲載される
Indeed直接投稿Indeed上で求人情報を作成・投稿する方法
求人情報連携Indeedと連携しているATS(採⽤管理システム)等に求⼈情報を掲載することで、Indeedにも掲載される方法

掲載戦略を立てる際は、それぞれの特徴を比較したうえで、自社の目的に合う媒体を選ぶことが重要です。

求人ボックスとIndeedの比較については、以下の記事に詳しく掲載されています。ぜひ参考にしてください。

関連記事
求人ボックスとIndeed(インディード)の違いを5項目で比較

有料掲載を利用する際の料金は?

有料掲載はクリック課金方式となっており、クリックされた場合にのみ費用が発生します。費用(クリック単価)は、25円〜1,000円の範囲内で自由に設定できます。また、予算やクリック単価上限をもとにした自動調整も利用可能です。

求人ボックスの掲載料金については以下に詳しく掲載されています。ぜひご確認ください。

関連記事
求人ボックスの掲載料金はいくら?無料・有料で異なるプランの違い

掲載内容の削除・編集はできる?

求人ボックスでは、いずれの掲載方法であっても、削除・編集が自由にできるようになっています。採用ボードでは、求人ボックスの管理画面から情報を編集・削除することで反映されます。クローリング・XMLフィードでは、もとになっている採用ページを編集・削除すれば、自動で検知され、反映されます。

まとめ

求人ボックスは求人情報を無料で掲載できるサービスです。求人の効率を高められる有料オプションもあり、企業に合った方法を選べます。

求人ボックスを効果的に活用するには、他の媒体との違いや掲載ガイドライン、運用方法などを理解したうえで、求職者からの信頼を得られるよう、適切な内容を掲載することが重要です。

また、より効果的に求人を行うのであれば、運用代行会社を活用することも一案です。

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澤田 有佑

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澤田 有佑

株式会社クロスリンクの取締役。過去、システムエンジニア経験を経て、Webマーケティングの会社を設立。年間1億円以上のWeb広告運用を手掛け、様々なジャンルのサイト運営を通じてSEO対策やコンテンツ制作のノウハウを習得。その後、クロスリンクで求人広告の事業を立ち上げ、多様な企業の採用課題解決に伴走。生成AIを活用した業務の質的向上に力を入れている。クロスリンクはIndeed認定パートナーであり、現在はSilver+ に位置。求人ボックスではダブルスターの代理店。各媒体の特性を活かした効果的な求人広告運用のノウハウを蓄積、本媒体で情報を発信している。

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