「最近、Indeed PLUSという言葉をよく聞くけれど、これまで使ってきたIndeedと何が違うんだろう?」
「うちはまだ普通のIndeedのはずだけど、何か変える必要があるのかな?」
従来のIndeedを活用してきた採用担当者様ほど、このような疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、その「違い」を明確に解説するとともに、なぜ今、Indeed PLUSを活用するべきなのか。
その理由と、これからの採用活動で成果を最大化するためのポイントを徹底的に解説します!
この記事を読めば、機能の違いだけでなく、採用戦略をアップデートするための明確な指針が手に入ります。
Indeed PLUSとは何か?

「Indeed PLUS」とは、一言で表すと、Indeedが新たに提供を開始した「求人配信プラットフォーム」です。※1
これは、企業様が掲載した求人情報を、Indeedだけでなく、 Indeed PLUS連携求人サイトのうち、求人の内容・特性や閲覧・応募状況等に照らしてIndeedが最も当該求人に相応しいと判断した連携求人サイトへ自動掲載します。

- 【連携求人サイト一覧(2025年5月時点)】
・Indeed
・求人ジャーナルネット
・しゅふきた
・タウンワーク
・ディスターNET
・とらばーゆ
・はたらいく
・物流・ドライバー 求人サーチ
・fromAnavi
・リクナビNEXT
・リクナビ派遣
現在連携されているサイトは上記の通りです。さらに、連携する求人サイトは今後も随時追加されていく予定ですので、リーチ力はさらに拡大していくことが期待されます。※2
※1 Indeed PLUS利用の際には、Indeedの利用規約、掲載基準、使用制限が適用されます。
※2 掲載対象となる連携求人サイトの種類や掲載可能時期は変更の可能性があります。
一目でわかる!IndeedとIndeed PLUSの基本的な違い
では、具体的に従来のIndeedとIndeed PLUSでは、何がどう違うのでしょうか? 以下の比較表で、その全体像を掴んでいきましょう。
比較表で見る7つの変更点
従来のIndeed | Indeed PLUS | |
---|---|---|
求人投稿 | Indeed 又は 連携ATSで投稿 | Indeed 又は 連携ATSで投稿 |
予算設定 | Indeed 又は 連携ATS上で予算を設定 | Indeed 又は 連携ATS上で予算を設定 |
有料掲載 | Indeed上に有料掲載 | Indeed を含む連携求人サイトから最適な求人サイトに掲載* |
応募者管理 | Indeedで管理 | 全ての連携求人サイト経由の応募者をIndeedで管理 |
支払い | Indeedで対応 | Indeedで対応 |
振り返り | Indeed管理画面で確認 | Indeed管理画面で確認 |
この表を見ると多くの項目が同じで、「結局、何が大きく違うの?」と感じるかもしれません。
実は、そこが重要なポイントです。基本的な使い方や操作感はほとんど変わらず、条件さえ満たしていれば、自動的にIndeed PLUSの強力な配信効果を得られるようになる。
これが、今回の変化の最も大きな特徴なのです。
では、その最も大きな変化である「有料掲載」と「応募者管理」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
違い①:配信先の拡大による、リーチの拡大
従来のIndeedでは、有料掲載した求人は主にIndeedのサイト内に表示されていました。
一方Indeed PLUSでは、Indeed本体に加えて、タウンワークやリクナビNEXTといった複数の連携求人サイトの中から、求人に最も合うサイトへ自動的に掲載される可能性があります※。
これにより、これまでアプローチできなかった多様な求職者層へ、求人が届く可能性が大きく広がりました。
※当該連携求人サイトのうち、求人の内容・特性や閲覧・応募状況等に照らしてIndeedが最も当該求人に相応しいと判断した連携求人サイトへ自動掲載します。
※Indeed PLUSは配信最適化の結果、複数ではなく単一の連携求人サイトにのみ掲載される場合があります。
違い②:掲載・応募管理の一元化による、管理工数の削減
Indeed PLUSでは、これまで媒体ごとに行っていた作業をIndeed上で一元化できるため、採用にかかる管理工数を大幅に削減できる可能性があります。
1.求人掲載の一元化
従来、タウンワークやリクナビNEXTといった複数の求人サイトに掲載するには、各サイトの管理画面に個別にログインし、それぞれ異なるフォーマットや掲載ガイドラインに合わせて求人原稿を作成・登録する必要がありました。
しかしIndeed PLUSでは、Indeedの管理画面で一度求人を作成するだけで、その情報が各連携求人サイトの仕様に合わせて自動で配信されます。
2.応募者管理の一元化
従来のIndeedでは、Indeed経由の応募者のみを管理画面で対応していました。
Indeed PLUSでは、連携する複数の求人サイト経由の応募者も含め、全ての応募者をIndeedの管理画面(または連携ATS)でまとめて管理できるようになりました。
これにより、各サイトの管理画面を開く手間が省け、対応漏れのリスクを減らし、よりスピーディーな選考活動が可能になることが期待できます。
「違い」がもたらす本当の効果とは?【公式データで見る改善効果】
前のセクションで解説した「配信先の拡大」によってどのような違いが出るのでしょうか?ここでは、Indeed社が公式に発表しているデータを基に、Indeed PLUSがもたらす具体的な改善効果を見ていきましょう。
従来のIndeed有料掲載からIndeed PLUSの求人配信に切り替えた求人、またはIndeedのみで掲載された求人とIndeed PLUSから配信された同様の求人を比較した場合、採用における主要な指標で顕著な改善が見られています。
主要な改善指標(表示回数・応募確率・応募単価)

Indeedの公式データによると、Indeed PLUSの利用によって、主に以下の3つの指標で大きな改善が報告されています。
- 求職者へのリーチ拡大:1求人あたりの表示回数・クリック数・応募数が平均約3.2倍に増加しました。※1
- 30日以内の応募獲得率アップ: 掲載後30日以内に応募を1つ以上受ける確率は平均6.2倍に向上しました。※2
- 1応募当たりの単価ダウン:1応募当たりの単価が平均約-21%と効率化されました。※2
これらのデータは、Indeed PLUSがいかに多くの求職者にリーチし、実際の応募獲得、さらには採用コストの最適化に貢献する可能性を秘めているかを示しています。
【公式事例】様々な業界で採用成果が向上
これらの改善効果は、業界を問わず様々な企業で実証されています。

- 教育業界の企業事例: Indeed PLUSの利用により、クリック数が約2.5倍に増加しました。※3
- 小売業界の企業事例: Indeed PLUSの利用により、応募数が約4倍に増加しました。※3
- 飲食業界の企業事例: Indeed PLUSの利用により、前年同期比で応募単価が約-70%と大幅に改善しました。※4
もし、これらの公式事例の詳細や、貴社と同様のケースでのIndeed PLUS活用にご興味がございましたら、弊社クロスリンクまでお気軽にお問い合わせください。
弊社を通じて、Indeed社への確認や、クロスリンクの事例も含めて、より詳細な情報提供のお手伝いをさせていただきます。
【その他の公式活用事例(詳細はこちら)】
また、Indeedの公式サイトでは、さらに詳細な活用事例も紹介されています。
※1 (出典) Indeedデータ (日本) Indeed のみで掲載からIndeed PLUSでの求人配信へ切り替わった求人の前後14日間の比較
※2 (出典) Indeedデータ(日本) 同期間にIndeedのみで掲載された求人と、Indeed PLUSから配信された同様の求人の比較 (30日間)
※3 (出典) Indeed データ (日本)2024年2月 (前後7日間)
※4 (出典) Indeed データ (日本)2023年3月-6月と2024年3月-6月の比較
【クロスリンクの事例】Indeed PLUS移行後のリアルな数値変化
Indeedが発表している公式データは、非常にポジティブな内容でしたね。 では、実際の運用現場では、どのような変化が起きているのでしょうか?
ここでは、私たちクロスリンクがお客様の支援をさせていただいた、よりリアルな事例をご紹介します。
事例:Indeed PLUS活用でリーチを拡大し、応募単価を85%削減したケース
あるお客様の正社員・システムエンジニア職の求人において、従来のIndeed運用からIndeed PLUSの活用に切り替えた際に、以下のような劇的な変化が見られました。
改善前 (A月) | 改善後 (B月) | 変化率 | |
---|---|---|---|
合計費用 | 約 454,000円 | 約 332,000円 | -26.9% |
表示回数 | 約 51,300回 | 約 112,500回 | +119.3% |
1インプレッション単価 | 8.85円 | 2.95円 | -66.7% |
クリック数 | 3,211回 | 9,782回 | +204.6% |
クリック単価(CPC) | 141円 | 34円 | -75.9% |
応募数 | 16件 | 82件 | +412.5% |
応募単価(CPA) | 約 28,375円 | 約 4,050円 | -85.7% |
この事例から分かる、Indeed PLUSがもたらした「好循環」を順を追って解説します。
1.まず「リーチの効率」が劇的に改善
この事例で最も注目すべきは、1インプレッション単価(1回表示あたりの費用)が約67%も改善した点です。
これは、Indeed PLUSの広範な配信ネットワークにより、「より少ない費用で、より多くの求職者の目に触れられるようになった」ことを意味します。これが全ての改善の出発点です。
2.表示回数の増加が、クリック数の増加へ
リーチの効率が上がった結果、表示回数は約2.2倍に増加しました。そして、その圧倒的な表示回数の増加に牽引される形で、クリック数も約3倍へと大きく伸びました。
3.クリック単価(CPC)の大幅な低下
表示回数が増えたことで、クリック単価(CPC)も141円から34円へと、約76%も低下しました。より効率的にクリックを獲得できるようになったことが分かります。
4.最終成果(応募数・応募単価)の劇的な向上
これらの好循環の結果、投下費用を約27%削減したにもかかわらず、応募数は16件から82件へと、約5倍に急増しました。
最終的な成果である応募単価(CPA)も、約86%改善するという、驚くべき結果に着地しました。
【補足事項】
今回は、特に改善効果が大きかった成功事例をご紹介しました。しかし、当然ながら、全てのケースでこれと全く同じ結果が保証されるわけではありません。
記事の前半でも触れた通り、アカウントの状況、募集する職種や雇用形態、エリアといった様々な要因によって、効果の現れ方は変わってきます。
Indeed PLUSのポテンシャルを最大限に引き出すためには、実際に活用してみて、自社の求人に最適な運用方法を見つけていくことが重要です。
従来のIndeedには無かった新機能:「自動アプローチ機能」とは?

採用活動を「待ち」から「攻め」へと変える、新しい機能があります。それが、「自動アプローチ機能」です。
機能の概要とメリット
「自動アプローチ機能」とは、経験やスキルがマッチする求職者に対して、企業側から求人を自動で届けることができる機能です。

これまでのように、求職者が貴社の求人を見つけて応募するのを待つ「受け身の採用」だけではなく、企業自らが候補者へ積極的に働きかける「アプローチする採用」を、効率的に行えるようになりました。
この機能が特に強力なのは、アプローチできる対象がIndeedの求職者だけでなく、タウンワークやリクナビNEXTに登録している求職者も含まれる点です※。
これにより、まだ貴社の求人を知らない潜在的な候補者へ、より広くアプローチし、採用スピードを向上させることが期待できます。
※ 求職者のプロフィール公開設定やレジュメ登録の有無などの条件があります。
【クロスリンクの活用事例】費用を変えずに応募数をゼロから6件に向上!
この自動アプローチ機能を活用することで、実際に採用成果が大きく向上した事例も出ています。
例えば、営業職の求人では、従来の運用で応募数がゼロだったのに対し、同額の費用で6件の応募獲得に成功いたしました。
自社の求人は対象?Indeed PLUSになるための基本条件
Indeed PLUSの違いやメリットを理解したところで、次に気になるのは「どうすれば自分の会社の求人をIndeed PLUSで配信できるのか?」という点ですよね。
特別な申し込みは不要ですが、求人が連携求人サイトへ配信されるためには、いくつかの基本的な条件を満たす必要があります。
Indeed PLUSの対象となる求人の主な条件

上の図の通り、Indeed PLUSの対象となるためには、主に以下の条件を満たしている必要があります。
- 1. 予算設定:「有料掲載」であること
まず最も重要なのが、求人がIndeedの「スポンサー求人(有料掲載)」であることです。無料掲載の求人は、Indeed PLUSの配信対象外となります。 - 2. 投稿方法:直接投稿または連携ATSを利用
求人は、Indeedのサイト上で直接作成・投稿するか、Indeed PLUSと連携しているATS(採用管理システム)を通じて投稿する必要があります。 - 3. 対象の募集地域・雇用形態であること
募集地域は「日本国内」または「リモート」の求人が対象です。「日本国外」の募集は対象外となります。また、「正社員」「アルバイト・パート」などは対象ですが、「ボランティア」「インターン」「新卒」といった一部の雇用形態は対象外となるため、注意が必要です。 - 4. 各種ガイドラインを遵守していること
最後に、大前提として、Indeedが定める利用規約や掲載基準、そして「求人票作成ガイド」に沿って求人が作成されている必要があります。求職者にとって不利益となるような情報や、誤解を招く表現が含まれている場合は、Indeed PLUSの対象とはなりません。
Indeed PLUSの詳しい使い方は総合ガイドへ
Indeed PLUSを利用開始するための具体的なアカウント設定や、ATS連携の方法といった、より詳細な「使い方」については、以下の総合ガイドで詳しく解説しています。
まとめ:Indeed PLUSは採用の新しいスタンダード!
ここまで、従来のIndeedとIndeed PLUSの違いや、それによってもたらされる具体的な効果について詳しく見てきました。
最後に、これからの採用活動でIndeed PLUSをどう捉え、どう活用していくべきかの結論をまとめます。
Indeed PLUS活用の3大メリット
まず、Indeed PLUSを活用することで得られる主なメリットを再確認しましょう。
- より多くの、多様な人材にアプローチできる
最大のメリットは、やはりリーチの拡大です。Indeedだけでなく、複数の大手求人サイトを利用する多様な求職者層にまで求人が届くようになるため、これまで出会えなかった優秀な人材と出会える可能性が大きく高まります。 - 採用業務の工数を大幅に削減できる可能性がある
求人掲載や応募者管理がIndeedの管理画面一つに集約されるため、複数のサイトを個別に管理していた手間がなくなります。これにより、採用担当者様はより戦略的な業務に集中できるようになります。 - 新しい機能で、より効率的なアプローチが可能になる
「自動アプローチ機能」のような新しいツールが利用可能になることで、これまでとは違った、より積極的で効率的な採用活動を展開できる可能性があります。
結論:「Indeedか、Indeed PLUSか」ではなく、「Indeed PLUSをどう使いこなすか」
本記事で解説した通り、基本的な条件さえ満たしていれば、Indeedに有料掲載した求人は、自動的にIndeed PLUSの広大なネットワークへと配信されていきます。
もはや、「従来のIndeedか、Indeed PLUSか」と悩む時代は終わりを告げ、Indeed PLUSこそが、これからの採用活動の新しいスタンダードと言えるのです。
採用成功の鍵は、「いかにIndeed PLUSの利用条件を確実に満たし、そのポテンシャルを最大限に引き出すか」にかかっています。
ぜひ、この記事を参考に、貴社の採用活動が新しい常識にアップデートできているか、今一度確認してみてください!
Indeed PLUSの戦略的な運用ならクロスリンクへ
本記事を通じて、従来のIndeedとIndeed PLUSの違い、そしてIndeed PLUSがこれからの採用活動のスタンダードになる理由をご理解いただけたかと思います。
しかし、最も重要なのは、この新しいプラットフォームのポテンシャルを最大限に引き出すための、日々の戦略的な「運用」です。
「自社の場合、最適な予算配分はどうすればいい?」
「新機能をどう活用すれば、競合と差をつけられる?」
もし、そのような、より一歩進んだお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、私たちクロスリンクにお気軽にご相談ください。
貴社一社一社の採用課題に深く寄り添い、データと実績に基づいた最適な戦略プランをご提案させていただきます!